日本のダイエット事情

日本のダイエット事情

現代ほど、ダイエットが年齢性別を問わずに注目されるようになった時代はないかもしれません。かつてダイエットは外見や美容にこだわる女性の間で盛んなことでしたが、いまや健康面で重視する男性も少なくないほど私たちの生活に根ざした関心事です。

 

ダイエットという言葉は英語の「diet」からきており、さらにその語源を辿るとギリシャ語で「日常の食べ物」の意味を指す「diata」に行き着きます。現代でこそ、痩身や減量の意味を指す言葉として定着しているダイエット。

 

しかし、もともとの日本語訳は、「食餌療法」や「制限食」を意味する病気治療や肥満防止のシーンで使われる言葉でした。ダイエットが痩身や減量を意味する言葉として使われ始めたのは、1970年頃からといわれています。日本でも、大昔から見映えの良い女性は一般女性の憧れの的でした。

 

源氏物語では麗しき姫君が、江戸時代には妖艶な花魁や美人画のモデルが、明治時代に入れば舶来の洋装で着飾った貴婦人が注目されてきました。昭和の時代に入ると、憧れナンバーワンの職業としてもてはやされたスチュワーデスやスリムでガラス細工のように繊細な映画女優が女性を虜にしました。

 

遠く離れたロンドンではモデルのツィッギーが脚光を浴び、1967年に来日を果たすとツィッギーが華奢な体で着こなしていたミニスカートが日本人女性の間で大流行になりました。スリムで華麗な脚線美が女性の美しさの頂点とされ、ミニスカートが流行ったからこそ日本でダイエットブームがスタートしたともいわれています。

 

テレビや雑誌などでダイエットの話題が続々と出てくるようになったのは、1970年〜80年代に入ってからのことです。当時はマスコミ主導でしたが、すでに女性たちの間では会話や噂に現代でいう「口コミ」同様の威力があったようで、ダイエットは一気に勢力を増しました。

 

そして現在、ダイエットは口コミによって広まる話題として定着しています。